2012年が明けました。
今年が皆様にとって、いい年であることを願っています。
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1月2日NHK BS1で、3.11後の日本と世界についての対談があった。
一人は、「敗北を抱きしめて」の著者ジョン・ダワー。
もう一人は、東アジア研究者の豪人ガバン・マコーマック。
この対談の中で、中央集権体制の限界を述べていた。
ケース・スタディとして、米国の「ウォール街を占拠せよ」運動と、沖縄住民による米軍基地移転を挙げていた。
さらに原子力発電所は、中央集権体制だからこそ建設できたと言っていた。
確かに、原子力発電所を建設する場合、多くの資金と期間と人力が必要となる。
多くの法律を作らなければならない。
それらを実現できるのは、中央集権国家しかない。
その中央集権体制がなりゆかなくなってきているという。
確かに、そうかもしれない。
「ウォール街を占拠せよ」運動ばかりでない。
北アフリカや中東で起きた民主化運動。
欧州で起きている市場原理主義に対するデモ。
中国で起きている土地取り上げや公害に対する住民運動。
ロシアでおきた選挙不正に対する抗議運動。
世界中で起きている示威行動は、中央集権体制に対する反動かもしれない。
それは日本でも言える。
海外みたいに大規模な示威行動にはなかなかならないが、別の形であらわている。
3.11以降の日本。
中央集権体制の最たるものであろう官僚や自衛隊は、法律の縛りがあったであろうが、救援や復旧のため最大限の行動を起こした。
その一方で閣僚や立法府のふがいなさ。
原発事故に対する対応については、正しいか誤っているか、早いか遅いかの判断には難しいところがあるが。
補正予算を決めるに、半年かかった。
与野党間の論争ばかりが目について、具体的な決断や行動が見えなかった。
震災後の日本の具体的構想が見えてこない。
その一方で、地方自治体の首長の決断と行動力が際立った。
地方自治体は政府の行動を待たずに、それぞれで決断し、行動した。
政府が復興政策を決める前に、被災地の各県はそれぞれに復興計画を立てている。
宮城県知事は、漁業特区構想を発表した。
福島県知事は、全原発の廃炉を政府と東京電力に求めている。
被災地の自治体ごとに、どこが支援するかを事前に取り決めて、それが機能した。
被災者をいくつかの自治体が受け入れた。
各自治体で放射能検査を行ったり、除染している。
この動きは、震災や原発事故に対してだけではない。
大阪維新の会の大阪都構想。
大阪都が主権を持つようになる。
東京都猪瀬副知事の天然ガス発電構想。
各地で構想があがっている再生可能エネルギーによるメガ発電やスマートシティ構想。
今まで政府の指導と保護のもと行われていた発送電電事業が、地方自治体に主導権が移るかもしれない。
沖縄仲井眞知事の普天間基地移転問題における政府に対するかたくなな姿勢。
外交を動かすかもしれない。
これは今までの政府の指示、指導による自治では進まなくなっていることの証左だと思う。
大事なことは、地方が自分たちの主権を主張していることだ。
そして最近際立ってきたのは、子供を持つ母親の主張と行動。
放射能汚染に対する具体的な主張や行動は、地方自治体や政府を動かしている。
一人一人は権力も持たない、か弱い女性だが、これから大きなうねりになりえる。
子供を持つ母親が、これからの日本の未来を決めるかもしれない。
従来の中央集権体制の限界。
一時期道州制が話題になったが、最近はニュースで聞かなくなった。
それが再び現実味を帯びてきた。
東北、東京、大阪、沖縄の動き。
中央集権から地域主権へ。
国民主権から住民主権へ。
主権分散。
法律により政府主導で行う道州制ではなく、地方が主導権をもつ道州制が実現するかもしれない。
2012年はその始まりかもしれない。